MR(ミッドシップエンジン・リヤドライブ)の特性

多くのクルマはフロントにエンジンを搭載し、フロントのタイヤが駆動輪であるFFか後輪が駆動輪であるFRと呼ばれる駆動方式を採用していますが、ミッドシップにエンジンを搭載し、後輪駆動するMR方式を採用しているクルマもあります。1960年代に製造されたマトラ・ジェットは世界初の量産MR車と言われていますが、その後ロータス・ヨーロッパやフェラーリ・ディーノ、ランボルギーニ・ミウラなどのスーパーカーがMR方式を採用しているクルマとしてよく知られています。国産車ではトヨタ・MR-S、ホンダ・NSX、最新モデルではホンダ・S660などがあります。

MR方式の特徴は、重たいエンジンをクルマの重心付近に設置することです。前後の重量バランスがよくなるために、ヨーイングとピッチングの慣性モーメントが小さくなるので旋回性能がアップしたり、アンダーステアやオーバーステアになりにくいという特性があります。また、プロペラシャフトが必要ないので、単純な構造となり、重量も軽減できるというメリットもあります。その一方で、コマが回るようにスピンをしやすくなるというデメリットもあります。そのためシビアなドライビングテクニックが要求されるスポーツカーやレーシングカーに多く採用されています。

コメントは受け付けていません。

最近の投稿