RR(リヤエンジン・リヤドライブ)の特性

クルマの駆動方式の一つにRR方式と呼ばれるものがあります。これはリアにエンジンを搭載し、駆動輪が後輪のクルマのことを言います。現代、このRR方式を採用しているクルマはほとんどありませんが、1930年代から戦後にかけて、小型車を中心に、この方式を採用するクルマが多くありました。RR方式のメリットは、ドライブトレーンをリア部に集中させて小さくまとめることができるために、室内を広くとることができるほか、軽量化を図ることができ、小型乗用車の弱点を克服するのに最適と考えられました。また、エンジンをリアに搭載することで重量がリアに集中し、その上で後輪を駆動させることで牽引力(トラクション)を向上させることができるというメリットもあります。

ただ、旋回性能の面ではMR方式に劣り、安定性の面ではFF方式に劣ってしまう上、マフラー容量や配管の長さを十分に取れないため、出力の面でもデメリットがあり、現在はRR方式を採用しているクルマはほとんどありません。その中にあって唯一、RR方式をアイデンティティとして作り続けているクルマがポルシェ911です。ボディデザインがほとんど変わらないのも、この特殊な駆動方式を採用していることが大きな理由の一つとなっています。

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